仕事や家事の合間にホッと一息つくとき、コーヒーや紅茶を飲む人は多いですよね。ここ数年、数多くの研究によってそれぞれの健康効果が注目されています。では、一体どちらの方が美容に良いのでしょうか? コーヒーと紅茶の秘めたるパワーに迫ります。
コーヒーには美肌効果アリ!?
コーヒーの健康・美容効果については、いくつもの研究結果が報告されています。たとえば、コーヒーに含まれるクロロゲン酸。ポリフェノールの一種で、抗酸化作用や脂肪燃焼、血糖値上昇抑制効果などが証明されています。
また、認知症など脳の機能を改善させる効果もあると言われています。海外の研究では、「1日3杯程度のコーヒーが、アルツハイマー病のリスクを65%低くする」という結果も。
さらに、シミをできにくくしたり、むくみを解消したり、ストレスを和らげたりする効果も期待できるのだそう! 健康に良いだけでなく、美容にも良いなんて嬉しいですね。
なお、コーヒーと言うと食後のイメージですが、食前に飲んだほうが血糖値の急な上昇を防ぐことができます。ただし、コーヒーには胃酸の分泌を増やす働きもあるため、胃が弱い人や胃の調子が悪い人は、食前に飲むことは避けたほうがいいでしょう。
紅茶はウイルス対策やダイエットにピッタリ!?
紅茶も、コーヒーに負けず劣らず健康に良いと言われています。最近では、「インフルエンザウイルスを撃退する効果がある」と話題になりました。
さらに紅茶とは、茶葉を酸化発酵させた発酵茶。この茶葉を発酵させる過程でできる紅茶ポリフェノールには、糖と脂肪の吸収を抑えてくれる働きがあります。つまり、ダイエットに効果的だということ!
また、抗酸化作用もあるので、気になるシミやシワ防止にも一役買ってくれます。
なお、ウイルス対策として紅茶を飲む場合、ミルクや豆乳などタンパク質を含むものは混ぜないほうがベター。ウイルスに対する紅茶ポリフェノールの効果が弱まってしまうので、できればストレートで飲むことをおすすめします。
気になるカフェイン対策はどうする?
コーヒーと紅茶、それぞれの特徴がわかれば、あとは求める効果や気分に応じて飲む種類を変えたらいいのですが、ちょっと待って。「カフェインが気になる」という人も多いのではないでしょうか。
確かに、カフェインには覚醒効果があります。眠気覚ましにコーヒーを飲む人が多いのも、そのため。体に入って30分ほどで全身を巡るため、日中に頭をシャキッとさせたいなど、覚醒効果をうまく利用すれば問題ないですが、寝る直前に飲んでしまうと、睡眠不足に陥る可能性もあります。
一方で、カフェインによって体脂肪を燃焼させる効果が期待できるというデータもあります。必ずしもカフェインが悪者というわけではないのです。
抽出方法によって差はありますが、一般的にコーヒー100mlにつき60mg程度のカフェインが含まれています。一方、紅茶は100mlあたり約30mg。せん茶やほうじ茶、烏龍茶にも100mlあたり20mgのカフェインが。その他、栄養ドリンクやエナジードリンク、チョコレート、ガムなどにもカフェインが含まれています。
健康な成人の場合、1日に最大400mg(コーヒーの場合、マグカップ3杯程度)が許容範囲と言われていますが、さまざまな食品やドリンクにもカフェインが含まれているため、気づかないうちに過剰摂取していることもあります。
特に、子どもや妊娠中の女性、体質的にカフェインが合わない人は要注意。ポリフェノールなどの含有量は変わらないので、デカフェなど、カフェイン量をかなり抑えたカフェインレスのものをうまくチョイスすることをおすすめします。
健康や美容効果が高い、コーヒーや紅茶。飲み過ぎには気をつけて、自分の体調と相談しながら、毎日の1杯を楽しみましょう!
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