生理痛とは、生理直前から生理中にかけて子宮収縮が原因で起こる身体の不調を指します。代表的な症状としては下腹部や腰の痛みなどがありますが、頭痛などに悩む人も多くいます。なぜ生理とは関係ないように思える頭痛が起こるのでしょうか。
生理中に頭痛が起こる原因とは
多くの女性が悩む「片頭痛」には、女性ホルモンが関係していると言われています。生理周期にあわせて症状が現れるなど、生理と関係して起こる頭痛は、「月経片頭痛」と言われ、特に生理前に起こるケースが多いものの、人によっては生理中や生理の後半などに起こることもあります。生理は、プロゲステロンとエストロゲンと呼ばれる2種類の女性ホルモンの分泌量で調整されていますが、月経片頭痛は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が急激に減ったときに起こりやすい特徴があります。そのため、排卵日直後や生理初日前後は特に注意が必要です。
生理痛と頭痛の予防と対処法
生理痛に加えて、頭痛にも悩んでいるという場合、不調な生理期間を少しでも楽に過ごせるように予防や対策を行うことも大切です。まずは、身体の冷えを予防しましょう。身体が冷えることで血液のめぐりが悪くなってしまい、子宮の筋肉が硬直したり骨盤周辺がうっ血したりと、生理痛や頭痛の症状が悪化することがあります。寒い季節や冷房の効いた室内などでは、下半身を冷やさないように防寒対策を心がけましょう。服装に制限がある場合には、保温効果の高いタイツや下着の着用がおすすめです。
また、生理中はお風呂で身体を温めることも重要です。生理中は湯船につかることを避ける人が多いですが、シャワーだけで済ませず、しっかりと身体の芯から温めると症状が悪化しにくくなります。また、生理中は免疫力が低下しているため、ストレスや疲れで体調を崩しやすくなっている状態です。1日の疲れを取るためにも、湯船につかりリラックスしましょう。生理中の入浴に抵抗がある人は、足湯で身体を温める方法も有効と言えます。

生理痛と頭痛が起こりにくい生活習慣を意識しよう
生理痛や生理中に起こる頭痛が原因で日常生活に支障をきたすこともあります。そのため、症状が悪化しないように生活習慣を見直すことが重要です。できるだけストレスをためないように心がけ、規則正しい生活をしましょう。さらに、血行不良を起こさないように注意し、身体を冷やすような食べ物や飲み物も控えましょう。可能な範囲で身体を温めるよう常に意識することが大切です。